らっちょの呟き

他愛もないこと

ナポレオンの漫画

特別お題「今だから話せること

どうやら今このブログの出してくるお題はこれらしい。なので、ふと思い出した小学生のときの話を書こうと思う。

 

おそらく中高大と自分と関わってきている人達は自分のことを「基本適当で、やらなきゃいけない時にギリギリ合格ラインを狙う人」だと思っているはず。(違うなら教えてください)

だけど小学生まではそうじゃなかった。宿題を出さないやつには家で憤慨するし、先生を困らす問題児は大嫌いだし、律儀に手を挙げて横断歩道を渡るタイプの超が3つくらいつきそうな優等生だった。先生に注意されただけで周りのみんなが「あのTが怒られた」と驚いていたくらいだから相当だったのだと自分でも思う。

そんな自分はもちろんインドアな人間で、クラスのレクリエーションがあっても極力教室で本を読んでいた(やばいやつである)。スポーツはしないしゲームはできない(小5まで禁止)自分にとってそのときの一番楽しいことは読書だった。図書館に入り浸り図書委員会もやった。

 

そんな超超超優等生のTくんはある日、借りたナポレオンの漫画(たぶんみんな見たことある)をなくしたことに気がついたのだ。司書の先生に言うと、ないなら弁償してもらうことになりますと言われてTくんはとんでもなく焦った。焦ったTくんはそれを誰にも言えなかった。親に言ったら怒られると思ったのだろう。

そしてTくんは自分で弁償することにした。本屋さんにあるナポレオンの同じような漫画を買ってみた。けど中を読んでみると全然違う。同じナポレオンを扱っていても出版社が違えば中身も違うのは当たり前なのだけど…。そのナポレオンの漫画はまだ家にある。さっき読んだ。面白かったです。

結局弁償の手立てはなく、Tくんは司書の先生と顔を合わせづらくなり読書量は激減した。

 

で、結局どうなったのかというとある日、覚悟を決めて司書の先生に「本屋さんで探してみたけどありませんでした」と伝えると「Tくんには委員会でもお世話になったし、あれは廃棄したことにするよ」と言われて事なき(?)を得たのであった。全て自分が超が3つくらいつきそうな優等生だったからである。情けは人の為ならずとはこのことなのかもしれない。絶対違うけど。

 

今考えてみると別にそんなことでブチ切れる両親ではないのだが、その時の自分はいい子でいなくてはならないという強迫観念があったのだろう。生きづらそうなやつである。というかそれが生きづらくて中学で親に「俺は真面目をやめる!」と宣言したのである

 

というのが今だから話せること…と言うほど別に重い話ではない。その当時の自分的にはそのくらい重かっただろうけど。要するにN池小から一冊の蔵書が消えたというお話でした。

 

(p.s.)最近ナポリタンの美味しさを理解しました